お告げの相手は誰ですか?

   ざわつく心





律は慎之介とまた会う約束をした。


「律さん、もしよかったらまた僕に仕事を教えて下さい。

僕の仕事は選定された新しいショップの今までの動向を調べる事や、そのショップに合う企画を提案することは分かりました。
でも、今の僕は提案とかさっぱり浮かびません。

たまにでいいですので、律さんの意見やアイディアを聞かせて下さい」


律は内心すごく嬉しかった。
慎之介に彼女がいると分かった以上、律の方からむやみに誘うわけにはいかない。
でも、来週から2階の秘書室へ引っ込んでしまう律は、慎之介とのつながりをどう保っていけばいいのか悩んでいた。


「うん、全然OKだよ。
私でよければ…」


慎之介はホッとした表情を浮かべ、ちょこんと律に会釈をした。


「じゃ、次はいつがいいですか?」



「え? もう?」


律はそう言って慎之介に笑って見せた。



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