キミに出会って恋を知って、毎日が虹色に輝く

ごめんね

文化祭のため先生は保健室にいなかった。

私を座らせた後に湿布を探してくれている爽。

私たち2人の間に言葉はなかった。

さっき教室で話しかけられた時は頭が混乱していて、質問にただ応えていたけど、いざ2人になると気まづくて。

謝ろうと決めたのに、怖くなっている自分は本当に意気地無しだと思う。

「あのさ…」

沈黙も破ったのは爽だった。

「…うん?」

平然を装って、返事をする。
内心何を言われるのかドキドキしてる。

「この前の…ことなんだけど…」

爽が話してきたのはあの時のことだった。
謝るチャンスかもしれない。
私は手をきつく握ると口を開いた。

「あの時はー」

「ごめんな…」

「へっ?…」

私よりも先に爽は謝った。
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