キミに出会って恋を知って、毎日が虹色に輝く

夏祭り

夏祭り...

来てしまった。

「な、菜美ちゃん、わ、私頑張るねっ」

いつもと違う格好をした美桜は私の隣で緊張気味にそう言った。
そんな、美桜がいつもよりも可愛く見えた。
浴衣なのもあるんだろうけど、なんか、ほんとに恋する女の子ってかわいい。

「頑張ってね!」

笑顔で言ったつもりだけど、笑えていたかな?

私と美桜は、公園についてあたりを見回す。
昨日、帰ってスマホを開いたら羽奏からのメールで公園で待ち合わせをしようって話になったんだけど、私たち以外誰も来てないみたい。

待ってる間が、余計にドキドキする。
はぁとため息をついた後に私たちを呼ぶ声がした。

「なっつん!みっちゃん!」

そこには、浴衣姿の、羽奏に夜子そして...爽。
真守に省吾もいる。
みんなの方を見ていた時に、爽と目が合った。
浴衣を来てるのは女子だけで、ただの私服なのに、普通の服なのに初めてみた爽の私服姿に、こんなにも、ドキドキしてしまう。
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