キスラバーズ
不意に空を見上げ、息を吐く

「ふふっ、新が信じてくれないなんて思ってなかったなぁー…」

ぎろりと新を見る

「わる…かったよ。」

「なんだって?聞こえませーん。」

ぷいっ

私はそっぽ向いた

ため息が聞こえたが、無視をする

ぎゅっ

新が後ろから抱きしめてくる

「俺が悪かった…だから、許して?」

弱くなる新の声

「…いいよ、誰だって勘違いはあるからさ、許してあげる。だから、こっち向いて?」

新が私の前に来る

「本当ごめん、以外と嫉妬深いのかな俺って。」

「そうね、嫉妬深くて、独占欲も強い…おまけに、キス魔だし。」

「確かに、キス魔だな。」

新が私の後頭部に手をまわす

ぐいっ

顔が近くなり、キスをする

触れるだけのキス

深すぎると私の腰が砕けるし

「また今度しよ?」

彼に抱きついたまま言う

「ははっ、ここも相当なキス魔だな。」
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