キスラバーズ
チクッ

甘い痛みが走る

「んっ!」

新の上がっていく体温を感じる

自然と身体が固まる

「緊張してるの?」

「別に…緊張なんかしてないよ…」

口から音を出すのも無理なくらい、頭の中はトロトロに蕩けていた

「ここ真っ赤な…」

新に言われると恥ずかしくなってくる

「もう寝るから…」

体に力が入らないのに、強がってしまった

「戻れるの?」

「…。」

バレてる…

新が私の肩を抱き、優しく寝かせた

「無理すんな。」

私の頭を軽くつつく新

「おやすみ…なさい。」

可愛いくないな…私

「おやすみ。」
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