Pioneerーあなたは私のパイオニアー

秘密ノ夜

そして、その日の夜。
校門を出ると、車の運転席に座っている武志に声を掛けられた。
「美月、車乗って」
「いいけど…送ってくれるの?」
「違うわ。俺んち行くぞ」
ヤバい、武志明らかに機嫌が悪い。
「はぁ!?」
…こいつ、久々に生徒達から冷やかされておかしくなっちゃった?
「今朝の仕返しな?」
「えっ、私何もしてないよ!?何されるの!?っていうか武志怖いよぉ…」
「いいから俺についてくる!!」
「はぁい…」
武志が恐ろしい…。そして、嫌な予感しかしない。
なんたって、彼は元遊び人。しようとしていることは、だいたい想像がつくようなつかないような…。
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