熱恋~やさしい海は熱砂の彼方~
「俺まだコッチに越してきてから、トクベツ仲良くなったヤツとかいねぇし…、かといって一人で海に行って、ナニあのヒト?みたいに思われるのもイヤだったし…、でも、これでようやく沖縄の海で泳げるぜ♪」

「そっか…夏休みのあいだにもう泳ぎに行ってるのかと思ってたよ」

「いいや。全然。そーいや聞いたハナシだけど、たしか沖縄だと10月末くらいまではフツーに海水浴ができるんだってな?」

「うん」

「じゃあさ、まだ泳ごうと思えば、いくらでも泳げるワケだよな♪」

いつもクールでスカしている彼が、めずらしくあからさまにはしゃいでいる。

「航平くん、そんなに海が好きなんだ♪」

「俺、実は、かーなーり海が好きで、せっかく沖縄に来たんだし、ゆくゆくはスキューバダイビングとかもやってみてぇと思ってんだよな♪」

「ふぅん…」


黙って遠くから見ているだけじゃ、なにも分からなかった。でも、そばに行って、話をして、コミュニケーションを取ることによって、今まで知らなかった彼のいろんな一面を知ることができた。

あたしは知りたい、もっといろんな彼のことを。そして彼にも知ってもらいたい、もっといろんなあたしのことを―――――
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