キミは空に輝く

授業が始まり、


太耀君も何事もなかったように


前を向いていたが、


私はさっきの事が気になって


しょうがなかった。


(私のせいでみんなに笑われることに

なっちゃったし、謝らなきゃ…。)


私はメモを書き、


こっそり太耀君の机に乗せた。


太耀君は一瞬驚いてこっちを見ると、


ゆっくりメモを開いた。


『さっきは私のせいでごめんなさい。』


メッセージを読むと、


太耀君は急いで何かを書いて返してくれる。


『ほんとのことだし大丈夫!

ちょっと恥ずかしかっただけ!』


私が顔を向けると、


太耀君はまた優しい笑顔を返してくれる。


私は新しいメモにメッセージを書いて、


再び太耀君の机に乗せた。


太耀君はメモを開いて文字を読むと、


顔を赤くして机に伏せてしまった。


(あれ…?私何か変な事書いたかな!?)


少し焦っていると、


太耀君が机に頬をくっつけたまま


こっちを見て小さな声を出した。


「…ありがとう。」


(?…お礼言われるような事書いたかな?)


不思議に思ったままだったけど、


私は笑顔を返した。




太耀君が握りしめたメモの中には、



『背が小さくても、

タイヨウ君の笑顔や言葉はとても大きくて、

私には輝いて見えるよ!』



と、正直に感じた事を書いた。



不安ばかりだった私の心を、


太耀君が明るく照らしてくれた。


私の方こそ、本当にありがとう。


そう心の中で感謝しながら、


私はこれからの未来に胸を膨らませた。


< 5 / 33 >

この作品をシェア

pagetop