未来絵図 ー二人で歩むこれからー 
 
 ー今のチーフとサブが、来年お店を都内にだすことになって。一年で、次を育てたいと言っている。ー

ー技術と資格と経験者が欲しいと話してきた。ー

ーこの一年、がむしゃらになって欲しい。ー

 そう人事に言われて、プライベートのことも考えたが当時、21歳の奈々子は、二つ返事で、承諾した。

 入社一年目。当時のチーフ、サブ、奈々子3人で、忙しい繁忙期を乗り切り、ふたりの門出を祝った。

 入社二年目。伊納隼と宮崎しおりが入社し、先輩になった。

 3人で、時には一般職の応援を得ながら、さらに忙しい繁忙期を乗り切った。

 伊納は、引き抜き組であったため、すぐに雑貨担当を、任せられるまでいくが、しおりは、技術職で採用だったが、植物の栽培・管理の分野に秀でているものの、ブーケや装飾の経験はなく、一から作り上げないといけなかった。

 入社三年目。フラワーデザイン、アレジメント経験者の牧田新司が入社し、1ヶ月。

 飲み込みが早いアーティスト型の彼がいることで幾分か自分の仕事に集中することがで来はじめた、今日この頃。

「今日も頑張ろ!夜は、ほのぼのだ~。」

 奈々子は、気合いを入れたのであった。
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