うっかり姫の恋 〜部屋の鍵、返してくださいっ!〜
「いや、了弥のうちに遊びに来たの。
神田くん、了弥と高校と大学が一緒だったんだって」
なにそれ、と言った未里だったが、何故かそこで声をひそめて、
『あんたさ。
まさか、佐藤朝日の方と連絡取ったりしてないよね?』
と訊いてくる。
「え、なんかまずい?」
『まずいっていうか。
あんまり近づかない方がいいと思うから』
そんな不思議なことを未里は言う。
後ろでご主人の呼ぶ声がし、未里は慌てて電話を切ろうとする。
『じゃあね、ともかく、佐藤朝日には気をつけて。
じゃっ』
と言って、電話は切れた。
な……なんなんだ、一体、と思って固まっている自分をチラと見ながら、風呂場に行きかけた了弥が、
「どうした、瑞希」
と訊いてきたのだが、なにがなんだかわからず、スマホを見ながら、
「あ……うん」
と適当な返事をしていると、
「一緒に風呂入るか」
と訊いてきた。
「あ……うん」
と言ったあとで、ええっ!? とスマホから顔を上げると、了弥の姿はもうバスルームに消えていた。
生返事を続けていたので、からかわれたようだ……。
神田くん、了弥と高校と大学が一緒だったんだって」
なにそれ、と言った未里だったが、何故かそこで声をひそめて、
『あんたさ。
まさか、佐藤朝日の方と連絡取ったりしてないよね?』
と訊いてくる。
「え、なんかまずい?」
『まずいっていうか。
あんまり近づかない方がいいと思うから』
そんな不思議なことを未里は言う。
後ろでご主人の呼ぶ声がし、未里は慌てて電話を切ろうとする。
『じゃあね、ともかく、佐藤朝日には気をつけて。
じゃっ』
と言って、電話は切れた。
な……なんなんだ、一体、と思って固まっている自分をチラと見ながら、風呂場に行きかけた了弥が、
「どうした、瑞希」
と訊いてきたのだが、なにがなんだかわからず、スマホを見ながら、
「あ……うん」
と適当な返事をしていると、
「一緒に風呂入るか」
と訊いてきた。
「あ……うん」
と言ったあとで、ええっ!? とスマホから顔を上げると、了弥の姿はもうバスルームに消えていた。
生返事を続けていたので、からかわれたようだ……。