うっかり姫の恋 〜部屋の鍵、返してくださいっ!〜
エピローグ




「おはよう。
 了弥、相楽さん」

 げ。
 坂上くん。

 了弥と二人で会社のロビーに入った途端、同期の坂上と出会った。

 私を処女だと言い切った。
 見たらわかるという坂上だ。

 会うまいと思っていたのに、と思いながら、
「お、おはよう」
と言う。

 了弥は普通に坂上に挨拶し、受付に居た本部長に、なにか仕事の話をしに行ってしまった。

 なんとなくそっちを目で追っていると、坂上が言う。

「あーあ。
 もう相楽さんも売れちゃったかー」

 ひいっ、やっぱり怖いよ、この人、と思っていると、
「でも、結構時間かかったよね?
 ずっと仲良かったのに。

 この間くらいからだよね?」
と言う。

「えっ。
 なんで?」

「いや、僕見たらわかるから」
と坂上は笙が言ってた通りのことを言う。

「ボディタッチの具合で。
 距離感って言うの?」

「は……早く坂上くんに会えばよかった」
ともらすと、は? と言われる。
< 325 / 328 >

この作品をシェア

pagetop