兄妹愛‐kayane and kazune‐
第一章‐キョーダイ‐
仲良し
「お兄ちゃんっ!!」
「んぁ?」
大声をあげたあたしに、寝ぼけたような声を出したのは、あたしのお兄ちゃんだ。
「あたしのアイス食べたでしょ!!」
「知らね」
な、ななな、
「ソーダのだよ!」
「あ、そういえば…」
むっかーっ!!
あたしのアイスゥー…。
「もうっ!お兄ちゃんの馬鹿!」
そう叫んでリビングの扉を思い切りしめた。
お母さんもお父さんも呆れて、
『またか』
なんて言ってるしっ!