二十歳の約束

涙が止まらなかった。

止めどなく溢れでていた。

「岡田、行こうか。」

顧問の尾形先生がそう言った。

二人の骨を見ると正直吐きそうだった。
不安と恐怖が入り交じっていた。

葬儀、通夜、火葬は父が執り行ってくれた。

母と兄の右手の骨を小さい箱にいれてくれた。
そして
私は二人の分まで、楽しく、強く、生きていくよ。
見守っていてください。
大好きなお母さん、お兄ちゃん。
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