二十歳の約束

決心

学校が終わって8時に先生の家に行ってみた。
学校から少し遠い6階建てのマンションの3階。


「やっぱまだ帰ってきてないよね。」

先生はまだ帰ってきていなかった。

どういう風になんて言おうかずっと考えていた。

先生はどんな反応をするのかな。

怒るのかな。興味ないって言うのかな。

不安がグルグルと身体中を回っていた。

「…岡田？」

「先生…、おかえりなさい。」

「約束したやんけ。連絡せんって。」