樫の木の恋(上)
きゅう


終わった後もしばらく秀吉殿を苛めていた。手で弄るだけでよがる秀吉殿は非常に可愛らしく、やめられない。
結局二回目もしてしまったのだった。

二人して疲れてしまい、布団でまったりと抱き合っていた。

「秀吉殿…。秀吉殿の昔の話、聞きたいです。」

「前に話したではないか。」

「あんなの色々省いた一部ではないですか。」

「ははっまぁな。しかし聞いたところで、面白いものではない。知らなければ良かったと思うだけだ。」

「嫌な思いをするかもしれませんが、秀吉殿が一人で抱え込むほうが嫌です。知らないほうがきっと後悔しますから…。」

そう言うと秀吉殿は今までそれがしの胸に顔を埋めていたが、枕の方まで体を上げ一緒に掛け布団を引き上げ体を隠す。
それがしの目の前に顔を置いた秀吉殿は呆れたように笑った。

「仕方ないのぉ。私は本当の父親は知らないが、義父がいた。しかし母親が若い頃に亡くなり、それから義父に育てられたのだが、義父が暴力をふるうようになった。」

それは以前聞いた話だな。ぼんやりとその時の事を思い出す。まだ出会ったときの話だ。ひどく懐かしい。

「義父は…暴力だけでなく、まだ子供だった私に体を要求してくるようになった。」

「え…」

子供にそのような事を…。女であることを嫌がっていたのはその頃からなのだろうか。

「まっあまりにも子供だったからな。すぐに飽きてくれたが。」

そう軽く言う秀吉殿が当時どれほど傷ついたのだろうと思うと悲しくなる。

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