溺れる恋は藁をも掴む
 「元カレ、私の身体じゃイケなかったのよ…
 そういう雰囲気になっても、結局、最後まで抱かれた事がなかったわ……


 恋愛はセックスだけじゃない、セックスがなくても他にいいところを沢山見つけて、何とかなるって自分に言い聞かせても‥‥‥

 私がデブで醜いから‥‥
セックスする気も失せてしまったんだ。

 イケないのは、私を女として見れないから‥‥
そう思ったら自信がなくなった。

 寂しくて‥‥‥‥
いつも、心も身体も置いてけぼりだった。

 それでも最後まで好きだったわ。
 ーー振られるまでねーー


 苦しかったけどさ、終われて楽になれたよ。

 振られたのは、私に性欲すら感じられないほど、醜い身体だったからだと結論に至った訳よ!

 だから、ダイエットにも必死になれた。

 だけど……
今でも自信を失ったまんま……」

 「そいつがただのEDだったんじゃね?」

 「分からないわ…
私に問題あったのかもしれないし………」

 「なら、自信取り戻してみる?」

 「えっ!?」

 「俺、EDじゃないし、三浦が自信失ったまんまなら、そうじゃないって証明出来ると思うけど」


 「あ、あ………アキ!!
真面目に言ってんの!?」


 「真面目だよ!
俺でいいならの話。

 その代わり、三浦は好きだけど、好きの意味が違う。

 恋愛感情じゃない。

 人肌恋しい時に、お互いを必要とするって関係になるけど、それでいいなら……」
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