溺れる恋は藁をも掴む
 「安心しろ!
俺の身体は華に感じてる!

 だから言ったべ!
ビンゴの景品必要だって!」


 「もうー!!
アキのバーカー!!」

 アキは悪戯な笑顔。
私は泣きそう…

 「安心しろ!
お前は、魅力的な女だ!

 元カレには悪いが……
お前に反応しない方がおかしい!

 俺はお前にドキドキした。
抱きたいって思って、突っ走れたぞ!」

 「本当?
私の身体大丈夫なの?」

 「ダメなんかじゃなかっただろう?
それとも、華………
 それは、もう一回シテのおねだり?」

 「もうー!!
アキのバカ!!」

 恥ずかしいから、顔見れないよ!

 布団を被る私。

 布団を剥がして、キスをするアキ。

 こんなに愛しくなっちゃうの……
うっ……切ない!!

 切ないけど、素敵な夜を有難う……


 これが、二人が最高の理解者になった始まりだった。


 その日から、私は嘘つきになる。

 ーーこの愛しい時間を持続させたかったんだーー
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