溺れる恋は藁をも掴む
親父はたちまち鬼の形相になった。
そして、俺を睨みつける。
「働いてもいないお前に何がわかる?
一銭たりとも稼いだ事もないお前が、何を偉そうに言う。
なら、この家から出て行って、好きなように勝手に生きてみろ!!」
カチンときた俺も言い返した。
腹の虫が治らない。
「いつも、あんたが持ってくる、ストレスの捌け口になっている家族の気持ちを考えた事あんのかよ?
不満ばかり言ってよ!
そういう情けない姿見せて、酒飲んでみっともなく、愚痴ってばかりじゃねーか!!
あんた見てると哀しくなるんだよ!!
こんな奴が親父なんだってな!!」
親父は立ち上がり、鬼の形相のまま、俺の前に立ちはだかり、胸ぐらを掴んだ。
殴りかかろうとした時……
「あなた辞めて!!
辞めて下さい!!」
母さんが、今にも泣き出しそうな顔をして、俺と親父の間に入り、両手を広げ、親父動きを止めていた。
そして、俺を睨みつける。
「働いてもいないお前に何がわかる?
一銭たりとも稼いだ事もないお前が、何を偉そうに言う。
なら、この家から出て行って、好きなように勝手に生きてみろ!!」
カチンときた俺も言い返した。
腹の虫が治らない。
「いつも、あんたが持ってくる、ストレスの捌け口になっている家族の気持ちを考えた事あんのかよ?
不満ばかり言ってよ!
そういう情けない姿見せて、酒飲んでみっともなく、愚痴ってばかりじゃねーか!!
あんた見てると哀しくなるんだよ!!
こんな奴が親父なんだってな!!」
親父は立ち上がり、鬼の形相のまま、俺の前に立ちはだかり、胸ぐらを掴んだ。
殴りかかろうとした時……
「あなた辞めて!!
辞めて下さい!!」
母さんが、今にも泣き出しそうな顔をして、俺と親父の間に入り、両手を広げ、親父動きを止めていた。