溺れる恋は藁をも掴む
ずっと、専業主婦だった母は、今は、週に4日は介護福祉士として働いている。
コツコツ勉強して資格を取った。
『資格取れたから、活かさないと!』
そう、家族に宣言して、働きに出た。
きっと、お姉ちゃんと私の学費の足しだったはず。
毎日笑顔を絶やさない母。
真面目だけが取り柄で、区役所勤めの父。
父は仕事以外は何も出来ない。
そんな父を母は支えてきた。
父はそんな母を、『母さん』と呼び、甘えた。
多分、母は涼子さんを羨ましいと思っても、
いつかは…って思いながら、与えられた環境の中を楽しんで生きてきたはず……
ーー父という、支えがあったから。
いつか、私も恋をして、支え合って生きる人が欲しいなーって、願うようになった。
今はごめんね。
ポンコツ娘で。
いつか……必ず、きっと………ね。
コツコツ勉強して資格を取った。
『資格取れたから、活かさないと!』
そう、家族に宣言して、働きに出た。
きっと、お姉ちゃんと私の学費の足しだったはず。
毎日笑顔を絶やさない母。
真面目だけが取り柄で、区役所勤めの父。
父は仕事以外は何も出来ない。
そんな父を母は支えてきた。
父はそんな母を、『母さん』と呼び、甘えた。
多分、母は涼子さんを羨ましいと思っても、
いつかは…って思いながら、与えられた環境の中を楽しんで生きてきたはず……
ーー父という、支えがあったから。
いつか、私も恋をして、支え合って生きる人が欲しいなーって、願うようになった。
今はごめんね。
ポンコツ娘で。
いつか……必ず、きっと………ね。