溺れる恋は藁をも掴む
 暫く、携帯とにらめっこ。

 だいぶ昨日より、余裕な気持ちで返信を待てた。
 予定のない休日は、ゆっくりと過ごすのが定番。 

 本読んだり、ネットサーフィンをして遊ぶ、インドアを好む。


 台所でお気に入りの茶葉を選んで、紅茶を淹れ、それをゆっくり部屋で飲む。

 今日は、ダージリンを選び、ミルクティーにした。

 鼻腔をくすぐる紅茶のいい香り。
こんな時間も、自分の中では優雅な時間と呼び、楽しんだりもした。

 それでも……鳴らない携帯をチラ見。

 気にしない、気にしない!!
…………気にしない、気にしない………

…………気にしない……




 ーー待っていたメールが届いたのは、お昼近くになっていた。



 一旦、ホッとし、ワクワクしながら、メールを開いた。



 黒崎誠治さんからのメールにルンルン!!
< 32 / 241 >

この作品をシェア

pagetop