Soldier President
Disposable以外にも、タスクフォースもテロリストグループの捜索に当たっている。

当然、テロリスト達は逃走しようとするだろう。

正規軍と真っ向から対立するほど、馬鹿ではない筈だ。

「逃走するとなると、やはりこの近隣ならばウクライナか」

バニングが呟く。

2013年11月にヤヌコーヴィチ政権が欧州連合との政治・貿易協定の調印を見送った事で、親欧米派や民族主義政党全ウクライナ連合『自由』などの野党勢力などによる反政府運動が勃発した。

2014年1月後半より、抗議者の中に右派セクター等の武力抵抗を辞さないとする立場のグループが現れ、これを制圧しようとする治安部隊との衝突が発生、双方に死者が発生。

政権が崩壊した事を理由とし、3月1日にロシア上院がクリミアへの軍事介入を承認。

大統領は、ウクライナの極右民族主義勢力からクリミア半島内のロシア語話者及びロシア系住民を保護するとの名目で本格的に軍事介入を開始した。

そんな背景からウクライナ近辺は混乱しており、テロリスト達無法者の温床となっていた。

なおロシアは否定していたが、『現地クリミア住民による自警団』に偽装させたロシア軍部隊をクリミアに進軍させており、西側メディアは国章を付けてない軍服を着てバラクラバで覆面した兵士達を『ロシア軍部隊とみられる謎の武装集団』として報道していた。

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