俺様彼氏はShy Boy?

彼のとなり



朝、目を覚ましたら。

昨夜の海斗に抱きしめられた状態のままだった。


彼の腕枕で眠っていた事実に、つい顔がほころんでしまう。


規則正しい呼吸。

無防備な寝顔。


サラサラな髪のせいなのか、それとも寝ているせいなのか。

いつもより少し幼く見える海斗の顔をじっくりと観察する。

顔にかかる前髪をそっと掻き分け。

隠れていたその顔は男性なのに、綺麗すぎてドキドキする。


昨日聞こえた『愛してる』は夢?

あたしの願望?

どっちでもいい。

今、とっても幸せだから。


「……好きだよ、海斗」


もう、何度目の告白だろう。

何度言っても足りない。


きっと、あたしの想いの半分も海斗には伝わってないんじゃないかと思う。

だから、何度だって伝える。

あたしの気持ちが海斗に届くまで。


「好き…」


まだ眠る海斗にそっとキスをした。


< 126 / 479 >

この作品をシェア

pagetop