先生。あなたはバカですか?



「なに…これ…」



今日は、期末テスト返却日。


私は返却されたそれを見て、落胆していた。



いや、正確には期末テストを見てというわけではない。


期末テストに関しては、今回もオール100点。


まぁ、学年トップは維持できそうだ。




つまり、問題はそこではない。



問題は、それと一緒に返却された



“全国模試”



の結果だ。



私が目指している大学の判定欄にはCという表記。



Cってあなた…。


今までA判定しか取ったことのない私には、絶望的にも感じる判定だった。



だって…あれだけ毎日毎日勉強をしていたのに…。


ううん。


何年も勉強しかしていない私が…Cって…。



教卓前では、担任がみんなの前で私の期末テストの成績を評価してくれているけど、そんなのまるで耳に入っては来なかった。



きっと…他のことにかまけていたからだ。


あんな不良教師ごときに心を搔き乱されたあげく、


予備校をサボってラーメンなんかを食べていたら、そりゃバチだって当たる。


何やってるのよ私は!!


これじゃあ、お母さんに顔向け出来ないじゃない!
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