好きなんかじゃないもん。気になるだけ!
ヤキモチ
入学式の次の日。


私は、朝同じ町内にいる友達の羽鳥 美海(ハトリ ミウ)と一緒に
宮木 舞(ミヤキ マイ)の家に向かった。


私たちは、中学校や部活のことを話しながら、学校に向かった。


学校につくと、ほとんどの子の靴がもう靴箱に入っていた。


少し来るの遅かったかな?と、少し不安になった。


教室の前で一回止まり、深呼吸し、ドアを開けた。


「おはようっ!」


そう言って、教室に入ると何人かの子が「おはよう」と
返してくれた。


私は、いっきに緊張がほぐれ自分の席に向かった。


そこでジャージに着替えると、早速私とは別の小学校だった子が
こっちに向かってきた。


「やっほー!えっと・・・美結ちゃんかな?私は瑠奈(ルナ)。
 よろしくね!何部にはいるの?」
 

瑠奈ちゃんは、ショートカットで明るい元気な女の子。


初対面の子にもこんなに、積極的に来れるなんて、ホントにすごい。


「吹奏楽部だよ。小学校の頃も吹奏楽部をやっていてね。
 トロンボーンをやってるんだ。」


私は少し自慢気にそういった。


「へー!美結ちゃんトロンボーンやってるんだね!すごーい!」


私は素直に嬉しかった。


「瑠奈ちゃんは、何部にはいるの?」


私は、前髪を触りながらそう瑠奈ちゃんにたずねた。


「え?私?私はねー、テニス部に入ろうと思ってるんだけど・・・。」


「テニス部か~!頑張ってね!」


キーンコーンカーンコーン。
キーンコーンカーンコーン。


朝読書の時間だ。

 
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