誠の誓い
「平助!!お前……嘘だろう?」



幹部会議で、永倉が声を荒げた

伊東が新選組から、分離して

新しい組織を作る

それに、藤堂がついていくと発表された




伊東ら、御陵衛士が新選組を離脱する

十日前のことだった









「平兄ちゃん……」


会議の後、縁が声をかけた



「ごめんな……
せっかく、慕ってくれたのにさ……」



それだけ言って、去ろうとする藤堂に

言葉が見つからず、ただ見送った




「縁には、僕がいるでしょ!!」




凄い落ち込みようなので

沖田が、励ます



「総兄ちゃん…」



(総兄ちゃんには、兄貴分がいる
でも、平兄ちゃんは……
ひとりになってしまう……)





午後は、非番


外でひとり


悩んだ





自分に出来ること


自分のやりたいこと






屯所に戻ると


いつものように


永倉と原田が藤堂をからかっていた


「平助~お前、伊東さんの足引っ張るなよ
結構なドジだからな!!」


「腹出して寝るなよ!?
飯、食わねぇと大きくならねぇぞぉ!!」





(そっか…
こんな当たり前のやり取りも
もう、見れないんだな)








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