誠の誓い
すれ違い
新選組と御陵衛士の者同士が

関わることは、禁じられていた







斎藤の発案で、藤堂と縁が

蕎麦を食べに出掛けた時のこと




満開の桜が目にとまり

縁が立ち止まる




ひらひらと舞う花びらに

そっと左手を差し出された




「何やってんの?」

「雪が降ってるみたいだなって」

「お!花びら乗ってるぞ!
それを持ち帰ると願いが叶うそうだ!」




斎藤に言われ、手のひらを見ると


花びらが2枚



懐紙に包み、胸元にしまった



「桜さん!ありがとうございます!!」




上機嫌になった縁と蕎麦屋に入ると





「「あ」」






永倉と縁が同時に扉を開けた



「よぅ」

「どうも」



ぎこちなく挨拶を交わして


中に入る



「驚いたなぁ」

「本当!!会うもんだな!!」

「滅多に蕎麦とか食わないのに…」




蕎麦を食べ、宿舎に戻る途中

今度は、巡察中の原田組とすれ違う



立て続けに、会うものだから

なんとなく察して、斎藤を見る



普段動揺しない斎藤が、縁から目をそらす



そして、巡察中の沖田組にも出会す




(わかりやすっ)










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