誠の誓い
縁がもとの縁に戻ったと

永倉達が、安堵した




以前のように




何かあると、縁を使った





嬉しい反面、不安になる







(なんか、便利に使われている?
下っ端なんだから、当たり前か?)








時々、素が出てしまい




芹沢から、注意される




「喧嘩っ早いのと、口の悪さだけは治せ」


「…ハイ」







ずいぶんと縁らしくなった頃



芹沢が、大和屋に火をつけた






浪士組も火消しの加勢に出た


皆を置いて、1人で去って行く


芹沢の後ろ姿をじっと見つめる






(芹沢さん…)








酒に酔い暴れることが増え


芹沢の扱いに困っていた



そんな芹沢を心配して、縁が部屋へ



「由縁… もう、ここには来るな…」





ドンッ と肩を押され、部屋を出された















それから、芹沢は愛人の梅を囲い



縁を近づけようとしなかった










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