誠の誓い
「伊東さん 先に帰ります」


「ええ、気をつけて下さいね」




藤堂が斎藤を背負い、島原を後にした




(新選組と過ごす、最後の宴…
あんなに楽しかったはずなのに
今夜は、楽しくなかったなぁ)






宿舎に戻り、自室でため息を漏らす



「起きてる?」


廊下から伊東の声がした



「はい」



襖を開けると、ほろ酔いな伊東が

微笑んだ


「少し歩きましょう」


「はい」








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