誠の誓い
告白
屋敷の制圧から、数日後


幹部会議



「詩乃さんを危険にさらさないためにも
祝言をあげて、別宅を構えたらいかが?」



(危険にさらしたのは、お前だろ!)



心の中で、悪態をつき

ムッとしていると



「2人ともお似合いだ!
早く身を固めるといい!!」


伊東に続き、近藤や他の幹部も賛成した





「2人が決めることですよ!」





無言で俯いていると

山南が少し声を荒げた




それから、屯所の移転話になり




伊東と山南が対立した







「縁、残れ」




土方に言われて、その場に残る




近藤 土方 山南の前に座る



「言いたいことがあるなら言え」


「詩乃とは、土方副長の命令で
恋仲のフリをしているつもりです
伊東さんの手前、言えなかったので
詩乃を嫁に出したいなら、俺じゃなくて
他の奴にして下さい
詩乃には、俺から言います」




あまりにも感情のない縁の言い方に

心配した山南が




「縁?大丈夫かい?」





「……ええ」



ぎこちなく笑った











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