誠の誓い
結婚
「詩乃?
何で、そんなに俺と結婚したいんだよ?」


「縁さんの家族になりたいの!
それでね!縁さんの帰りを待ちたいの!」


「ふぅーん」


「なんですか?その、返事」


「へぇーって、思っただけ
詩乃って、変わってるな!」


「もぉ!!結婚しましょう!!」


「しない」






恒例行事となった、詩乃とこのやり取りが

楽しかった












屯所で久しぶりに、松本医師と会った



「先生 どうして、俺が女ってわかったんですか?」


「聞いたからだよ」


「誰に?」


「詩乃さん」


「へ?」


「2日目の朝、詩乃さんがね
必死に懇願してきたんだ

『縁さんは、とっても強いから!
女の子だけど、男の子に劣るところはないから!
ここで、男の子として生きさせて下さい
お願いします!
秘密にして下さい!!』

ってね!

君は、幸せだね!」















翌日





「詩乃? 
何で、俺と家族になりたいんだ?」





いつもと、少し違う質問をした







「私がいるって、思って貰いたいの!
そしたら、縁さん!寂しくないでしょ?」













……寂しい?








< 49 / 160 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop