誠の誓い
警戒心
「縁… 2、3日休め」



詩乃と口づけをした場所で

物思いに耽っているところ

腕組みした土方が、見下ろしていた


「…コワッ」


「あ?」


「いえいえ!あははっ座りませんか?」



促されて座ると縁の横顔をみる



(無理しやがって……)



「詩乃に言われても気がつかなかったんですけど、俺……寂しいみたいで
こういうとき、どうしたらいいですか?」


「慰めてやろうか?」


ジトッと土方を見て


「……遠慮します」


「なんだよ…女は、コロッとくるのに」


「ちょっと顔がいいからって
誰でも来ると思うなよな!!」


「クククッ フラれたのは、お前だけだ」


「は?弱みにつけ込むなよ!!
普通に口説けばいいだろ?」


「そうか?
なら…… 」




ちゅっ






「驚きすぎだろ……
目くれぇ閉じろや」


「///////// ……最低!!」


「普通に口説けって言ったろう?」


「副長、いつもこんなことしてんのか?」


「男は、こんなもんだろ」


「やだ!なんか、やだ!
すげぇやだ!はぁ~やだやだ!!」


「男でいるのは、いいが
警戒心を持つことだな!クククッ」


「俺で遊ぶのやめて下さい!!」


「本当に恋仲になってもいいぜ?」


「遊ぶな!!もぉ!!
真面目に相談してんのに!!」


「俺だって、真面目に答えてんだろ」


「少し前にも、このやり取りしましたね」


「ん?そうか?」


「呆けたのか?」


「お前なぁ!!」


「あははっ」









久しぶりに縁が笑った日だった








< 53 / 160 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop