誠の誓い
千代里
「沖田さん…しばらく帰れないから」


ぎゅっと沖田に抱き付く


「僕も、さみしいよ」


「えらく、甘えん坊になったな」


「副長!!盗み見するなよな!!」

「本当ですよ!悪趣味です!」


「なら襖閉めとけよな!
フンッ たったの1ヶ月留守にするのに
大袈裟なんだよお前ら!
サッサと行ってこい!」




千代里として、舞踊会やら

仕事をして欲しいと、置屋から頼まれた

日頃、情報収集で世話になっている手前

断れず

行くことにした







夕餉の終わった屯所で、沖田と挨拶したところだったのだ







荷物を持ち廊下を進むと



「今からか?」



永倉とバッタリ出会す



「はい 行ってきます」


「警護に行くから」


「はい ヘマしないようにします」


「ははっ 気をつけろよ」


「はい」





忍らに、襲われる可能性が消えていない





(永倉さんの顔みたら、不思議
……安心した)





ニコリと笑い


「帰ったら、みたらし団子作りますね!」


「おう!楽しみにしとく!」









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