誠の誓い
偽りの恋仲
「僕も行く」


「……妹の逢い引きについてくるなんて
そんな、話聞いたことないけど?」


「だって……非番の度に出掛けてさ
僕の妹なのにさ……」


あまりにも、しょんぼりする沖田に

眉を下げた



「お兄ちゃんも…行く?」



ぱぁっ~と目を開いて、ニコニコ



「行く!!!」



「今日だけだよ?」



「わぁーい!!!久しぶりだね!
最近、一緒に出掛けてなかったもんね!
何処行く!?何して遊ぶ!?」



ごきげんな沖田と、外出許可を貰いに

土方の部屋へ




「…………総司も行くのか?」


「もちろんです!」


「おめぇなぁ……
弟が姉について行くみたいだぞ?」


「違いますよ!
妹に兄がついていくんです!!」


「はははっ 副長
お兄ちゃんと一緒にいってきます!
行こう!」


「うん!!!」





部屋を出ても


沖田のはしゃぐ声が、聞こえ



土方が苦笑いした




(挨拶以来、先生がここに来ないから
どんな人か気になってしかたねぇんだろ
そう言えばいいのに…
総司も素直じゃねぇな…
まぁ……あれだけはしゃぐのは、縁と
過ごせるからで、そこは、素直だな…
フッ)







沖田が子供の頃



近藤のそばを離れなかったことを

思い出し、懐かしく笑った

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