青春方程式

テスト

あれから１ヶ月

あれ以降、岡本先生の情報は一切つかめていない。


でも、私にある変化というか……。
毎日夢にあの映像が出てくる。


真実を知ることが……怖い……


｢あぁーっ！真夏〜数学教えてよーー！」


｢いいよいいよ！どこ？」


｢これ！わけ分かんない！」


｢これはね……」



最近私の家に集まって勉強会をするようになっていた。


なんてったってテストが近いから。


３年生になって初めての中間テストの一週間前がやってきました！



って全然嬉しくないけど……。
むしろ、テスト週間じゃなくて地獄週間だよ。



とにかく課題が多いっっ!!!!



｢葵〜！英語助けてっお願い！」


｢お願いしますだろ？」


｢お、お願いします……」


｢よし。びしびしいくぞ」


｢へ?!」



私はもう授業が分からなくなっていた。
この時点で置いてかれてるよ……


｢てかさ、皆高校決めた？」


｢私は推薦で梅垣高校行きたいっ！」


｢おとね梅垣か……。レベル高いところじゃん。」


｢流石だな……。」


おとねの成績であれば余裕って先生たちにも言われてるからきっと大丈夫だね。


それにしてもすごいな……
梅垣はこのあたりで一番頭の良い高校だ。


｢私は今のところまだ決めてないけど、商業高校に行きたいなっ。」



｢乃愛も?!」


｢へ？！真夏と同じなの?!」


｢いっしょだよ！同じところ行きたいね〜」


その日私たちは将来について話した。