名前で呼ばないで

何かが当たったみたいだ。
気持ち悪くなった私はとりあえずトイレに行かせてもらった。


けれど途中で意識が朦朧として冷や汗をかいて倒れたらしい。


気がつくと保健室でひとり横になっていた。


「一応、胃のお薬ありますので、飲んどいてください。治らないようなら病院に行った方がいいでしょう」


「あっ、有り難うございます。すみませんご迷惑お掛けして」


「生徒の健康管理も仕事のうちですよ」


にっこりと微笑む白鳥先生。
やっぱりカッコいい。


お父さんと同じくらいの年のはずなのに、お父さんとは違う。
当たり前だけど。先生って不思議だ。


ぼんやりしながら。
うん??と気付く。


って、ふ、2人きり???
授業中、だったよね??
てゆうか誰が運んだの??まさか先生が!?


や、ヤバイっすよ!!
1人、ドキドキし始める私。



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