四季のいたずら



「あ、ご、ごめん......っ盗み聞きするつもりとか無くて......」



どうしよう。



あたしの頭の中はそれしかなかった。


この状況からどう抜け出そうか。



「これから部活だから。またね......っ」



手に持ったバッシュの感覚を思い出し、走ってその場から逃げた。



結局部活には行かず、荷物だけ体育館に取りに行ってなつとおうに見つからないように無我夢中で走って帰った。
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