背伸びして、キス
それにしても、今何時だろう。
ふと時計を見ると、時間はもう10時を回っていた。
私が送ったのは、8時過ぎ。
2時間も放置・・・。
ちぇ。
一条さんにとって、私の存在ってそんなもんなんだろうな。
当たり前だよね。
たった数回、たった数分、数時間過ごしただけの高校生。
私はなんでそんな人に、こんなにも振り回されてるんだろう。
ピロン
『残念だったな。お前に見せないだけで持っている』
なにそれー。
ふて腐れながら返事を送ろうとすると。
『じゃあ、おやすみ』
続けざまにそんなメールが来た。