Where it is stuckー滞っている場所ー

知りたい心

「し、知りたいです…」


平子がにやっと笑う。


「了解。ま、今は、朝ご飯食べちゃおう。」


捜査員たちには、心配の色が消え、いつもの和やかな雰囲気が流れて行く。


しかし、その一方で、秋鹿には、新たな不安が生まれたようだ。


「あの、また眼鏡屋商店街に行くんですか?」


秋鹿が言うと、蕨がため息をついた。


「うん。そうなるね。」


「商店街の人達が、快く情報をくれるとは思えません」


平子が答えると、今度は蕨が身を乗り出して言った。


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