夫の教えるA~Z
で、再びヨルの話に戻るが…

なのに彼は、噂に聞いたその経験で、あらゆる手練手管を用い、夜毎私を可愛がってくださる。

すごく疲れてる筈なのに……

そこで私は思い当たった。
彼はそう、私に気を遣ってくれている。

元々女性が好きだというのは多分にあるにせよ、だ。
新婚ホヤホヤの新妻の私にスゴくサービスしてくれているのだ。

でなければ……

あれだけグッタリしてるのに、週に3回もスルはずがない!

そもそも私、初カレの影響もあってか、そっちの方は淡泊な性質なんである。

行為自体がさほど『大好きだ』というワケではなく、世間一般、多くの女の子と同じく、一緒のオフトンでジャレついたり、腕枕で眠ったり、時には枕語りをしたりと……

それだけで充分に満たされちゃうヒトなのだ。

「……やだっ」 

いかん。考えただけで興奮してきた。
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