私たち暴走族と名乗ってもいいですか?(下)

 六花が理紗の席を借りて、こっちを見てる。

 そんな六花に握った拳を見せてみる。

「なに?」

「…」

 拳を開いて、何もないのを見せてからもう一度握って、1、2、3と口パクで言って、開く。

 手のひらに乗ってるのはさっきまでなかった折り紙のひまわり。

「…」

 ノーコメント…。酷い。これじゃあつまらないかなぁ。

 手をひっこめて首をかしげる。やっぱり飴がみんな好き?

「…秋奈、なんでひまわり?」

「……」

 9月だけど、ひまわり変だったかな…。特に意味はなかったけど。

 ホワイトボードになんとなくって書いて見せると六花はそっかと笑った。でも、作った笑顔だ。

「ちょっと、勝手に座んないでくれる?」

 いつの間に来たんだろ。仁王立ちした理紗に睨まれる。

 六花が途端に無表情になって席を立つ。理紗はわざとらしく席に着いた。
< 167 / 341 >

この作品をシェア

pagetop