カメラ越しの君に

フォークとナイフがカツカツと
音を立てている

「あの態度はないでしょ!?ない!!……いやぁ!ないね!!」

わたしは桜子の愚痴を聞きながら
ぼんやりと、想先輩を思い出す


「優先輩を見習うべきだわ!!!」


「もう、落ち着いてって桜子…」


結局、それからずっと桜子は怒り続けた
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