運命×GAME
☆☆☆

その光景をモニター越しに見ていた男たちがいる。


広い会議室の中、大きなモニターに事故の映像が映し出されている。


「委員長と呼ばれていた少女は、被験者たちと同じ能力を持っていたんですか?」


若い男が聞く。


「その通り。あえて被験者側とそうじゃない側に同じ能力の人間を置いておくことで、その差を見たんだ」


「結果はどうでした?」


「見ての通りだ。自分の能力が特別だと思っている人間は、ダメだとわかっていながら行動にでる。


一方、自分の能力は特別ではないと思っていた人間は、最初からなにもしなかった。


被験者の2人が一生懸命行動してくれたおかげで、少しだけ寿命が変わることも見えて来た。これは将来的にもとても役立つデータだ」


「なるほど。あ、次の被験者が生まれたようですよ」


モニターには生まれたばかりの男の赤ん坊が映し出されていた。


赤ん坊は大きな口をあけて元気いっぱいに泣いている。


「よし、次の被験者が入学する幼稚園、小学校、中学校、高校、大学に連絡だ。今から準備を進める」


「わかりました。親友役は昨晩生まれた女の子にしましょう。


高校、大学には必ず入学できるように手続きをし、能力が発揮できる環境を整えます」


新しい被験者の誕生に、会議室は慌ただしくなったのだった……。






END
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