ぼっちな彼女と色魔な幽霊
15

日曜日。

打ち上げの約束をした日、駅前で待ち合わせをした。

ヨウは向かってる途中に現れた。

わたしの体調が戻ったせいか、何も言わずに昨日の夜から姿を消していたものだから、顔が見れて安心した。

「俺も行ってやるよ」と、今日もわたしの服に文句をつけながらも一緒に来た。

既に三人は待っていて、息をきらし走ってきたわたしを見て「焦んなくていいのに」と、才伽ちゃんは笑った。

「どこ行くんだよ?」と、遠矢くんが腕組みをして気だるそうに言う。

「どうでもいいけど腹減ったよな」

約束の時間は11時で、二嶋くんは少しお腹がすいてきたみたい。

「じゃあマック行ってカラオケ」

才伽ちゃんが腕をつき上げて提案した。

「そんなことだろーと思った」
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