神様の敷いたレール
2章 ありふれた生活
月、多くの高校生は新しい環境と出会いを求めて期待していることだろう。
自由な校風とそこそこの進学実績を持つ、私立桜花高校の生徒も基本的にはそれに漏れていない。
 
桜花高校では、学勉に勤しむ者、部活に情熱を注いでいる者、新しい友達や恋を探す者、高校デビューを目指し新しい自分を探す者、いろんな思いを胸に学校生活を送っている。そのせいか学校中がふわふわ浮ついた空気に包まれている。
 
そうした空気香も感じられなくなってしまった5月半ば、桜花高校では穏やかで、少しい騒がしい、『ありふれた』と形容される日常が繰り広げられていた。
麻倉水月もそんな日常に身を置く一人だ。
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