こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!

side 明石夏葉



どこだ、伊紅。


「…………っくそ!」

学校のどこを探しても、いない。


そこで、思い立つ。

また、あそこにいるんじゃないか。




俺は、その場所へ向かって、走った。





「……っハァッ……………ハァッ」


「………………夏葉」


やっぱり、いた。

この間の、あの男と一緒に。
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