語り屋の 語りたる 語り物



「あの変態(マッダーラ)から何をきかれても、はいか、いいえだけで答えろよ。」


イーザの言葉に、残りの3人の商人達は苦笑した。



「頭のネジがいかれてるからな」
「まともは話は通じない」
「おい、喋りすぎるなよ舌噛むぞ」


「そら、見えてきた。断頭街だ」


寂れた、低い屋根が点々と見えてきた。



「待ってろよ変態野郎」


イーザは暗い声で呟くと
馬を加速させていた。





< 19 / 58 >

この作品をシェア

pagetop