無糖バニラ
「内海、内海?大丈夫?」
「えっ!?」
ボーッとしていたあたしは、小嶋くんが呼ぶ声で意識を取り戻した。
薄暗い周り。
通学路を小嶋くんとふたりで歩いていた。
……あの後、あたしは教室から離れて、しばらく経ってから戻ると、翼の姿はなくなっていた。
結果、すごく待たせてしまったのに、小嶋くんはずっと教室で待ってくれていた。
翼の、あの言葉。
あれは、現実?
夢を見ていた気がする。
だって、何だかフワフワする……。
あたしは、小嶋くんに話をしなきゃいけない。