孤独少女~Kiss Me~
「ほら、リカ!言うなら今やで?」



「何となくわかるが、それは今ここで言わないかん話なんか?プライベートまで踏み込まれたら、いくら生徒でも困るんやけど」



「そんな、先生酷いわ!リカはホンマに大人しい子やから、学校では言われへんねん!」



「大人しかろうが関係ないやろ。家を突き止めて来た時点で大人しない」



「確かに……;;」



厳しい口調に、本当に迷惑してるとわかる。

それに、リカという子が大人しいとも思えない。

いくら友達が居たも、来たって事は、それなりに勇気があると言うか。

強引と言うのか……;;



「先生?」



「何や」



「私、先生が好きです……。家まで来てすみません。けど、言いたかったんです」



「奥さんも、ホンマに美人か確かめたかったし、えーと思ったんやけどなー」



…おい、友達よ。

あんたはアホなんか。

喜多見が嘘を吐くわけないやん。

自慢したい位、美人で。

今は妊娠してぽっちゃりしてるけど、ホンマに綺麗な人。

隠してるのは、理事長の孫娘であり、元は教え子やったから。

喜多見を困らせるの止めたって。
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