どうしょうもないくらいキミが好き
━━次の日



ピリリリリーーー!



目覚ましの音で起きた私は時計を見て
目を見開いた。



寝坊した・・・
最悪だぁ〜
もうホームルーム始まっちゃうじゃん!!



家と学校は電車で40分くらいかかるから
遅刻決定なのです



私は急いで準備をして
家を飛び出た



「ハァハァハァハァ」



文字通りの駆け込み乗車をした私は
電車の中で息を整えていると「なーにしてるの」



頭にポンと手を置かれた。
この声は・・・



「誠也!?」



私の1個上の中村誠也(ナカムラ マサヤ)。
ソフトボール部のエースで優しくて頼りになる男の人。



私の・・・彼氏でもある
まだ1ヶ月くらいなんだけどね



「風恋、おはよ」

「お、おはよ!
どうしたの?遅刻だよ!?」

「普通に寝坊だよ笑」

「あ、私も!笑」


誠也も寝坊したんだ・・・
なんか嬉しいな


「一緒に行く?」

「うん!!!」


私たちは手をつないで学校に向かった



教室について恐る恐るドアを開けると
全員がこっちを見た

み、みなくていいのに〜・・・


「早く入りなさい!」


びくぅ!!!


先生が突然大声を出すから

びっくりしてドアの目の前にあるゴミ箱に当たってしまい

ガタ!と音教室に響いた

チラっとみんなの方を見ると

友達の菊川なつみと宮野志麻(ミヤノシマ)がくすくすと笑っていた

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