愛言葉ー溺愛ー

部屋は暗く、少し埃っぽい。棚においてあったランプに火を灯し、中を探索する。中には沢山の本の山。そして数枚の肖像画が飾られてあった。


「⋯?なんだろう、これ⋯⋯」


机の上に置いてあった四角い影にランプを近づけると、そこにあったのは写真のようだった。茶色いフレームに少し色褪せた写真がはいっていた。その写真をよく見ようと、持ち上げ近づける。



────ガシャンッ────



祭莉の手から落ちた写真が勢いよく床に打ち付けられ大きな音が響く。



「なに⋯これ⋯!?うっ⋯⋯」



いきなり凄い頭痛が祭莉を襲う。写真にはまだ幼い頃の私に背の高い美しい女性。そして、ここに住んでいる家族(ミンナ)が写っていた。

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